2025.03.26 記者会見 書き起こし 第三者委員会報告書の提出を受け 司会: はい,それでは,文書問題に関する第三者調査委員会の報告書を受けての, 受け止めについての取材に応じさせていただきます。それでは知事お願いします。 はい,では冒頭知事の方からのコメントをお願いいたします 知事: 皆さんお疲れ様です。改めまして,今日は,会見をセットさせていただきました。 ご協力に感謝を申し上げます。まず,始めに,先ほど2月定例議会が閉会いたしました。 令和7年予算含めまして,全ての議案が成立したということで,あらためて県議会の皆様には感謝申し上げたいという風に思っております。 斎藤県政2期目の最初となる当初予算でしたので,しっかり予算が通っていただいたということは,これからの県政運営にとって大変大事な一歩だということになります。 本当に改めて感謝を申し上げたいと思います。また多くの方々のご支援にも感謝申し上げたいと思っております。 知事: では,これから,先般報告書が出ました第三者委員会についての,私のコメントをさせていただきたいという風に考えております。まずはこれまで百条委員会や第三者委員会の皆様の,長期間にわたるご審議に,敬意を表させていただきたいという風に考えております。 百条委員会においても指摘された点についても真摯に受け止めていきたいというふうに考えています。百条委員会そして第三者委員会につきまして要求された資料の取り寄せであったり,あとは証人の呼び出しや日程調整などの対応に当たっていただいた職員はじめとする関係者の皆様にも御礼を申し上げたいと思います。 そして今回第三者委員会の報告書が提出されました。藤本委員長はじめ各委員や調査員のご尽力に改めて敬意を表させていただきたいと思います。 今回の第三者委員会の報告書では,いわゆる今回の文書,本件文書,以下文書とさせていただきますが,に書かれた7つの事項のうち6つの事項については,事実とは認められないという旨がされました。6つの事項について事実と認められないという風に判断されたことによりまして,実名を上げられた職員や企業団体の名誉は回復され良かったという風に受け止めております。 知事: 以降1つずつコメントをさせていただきます。 まず第1項,21世紀機構の人事につきまして,文書では,斎藤知事そしてその命を受けた片山副知事が,何の配慮もなく行った五百旗部誠先生への周知が日本学術会議の至宝である先生の命を縮めたことは明白という風に記載されておりましたが,県側の行為と五百旗部先生の死亡との因果関係の有無は不明という他ないという風に判断されました。 しかし一方で,人事案に対する県の考え方そして継続的な協議など,丁寧の調整を行うという第三者委員会の指摘は真摯に受け止めたいという風に考えています。 特に外部の有識者につきましては,十分なコミュニケーションを取りながら進めるように留意をしてまいります。 知事: そして事項2つ目及び3つ目ですね,文書では令和3年に実施された県知事選挙,そして令和7年に行われる予定であった知事選挙において,いずれも事前運動,選挙運動,投票依頼,職員の恫喝言動,違法行為,論功行賞人事があったという風にされましたが,いずれも事実とは認められませんでした。 事項2,事項3については,私以外の多数の職員の実名が記載されておりましたので,事実と認められないという風に判断されたことは,彼らの名誉にとっても良かったという風に受け止めております。 知事: それから事項4,いわゆる贈答品についてでございます。文書では,いわゆるおねだりや個人への贈与,贈収賄などがあったという風にされておりましたが,いずれも事実は認められなかったという風にされました。企業名や地方公共団体名そして職員名が,いずれも名指しされておりましたので,事実と認められないという判断をいただけてよかったという風に受け止めております。 しかし,自らの発言や態度が,結果として,贈与を希望してるという風に,周りの職員に理解されかねないということは真摯に受け止めまして,今後注意をしていきたいという風に考えています。なお,物品の受領については,既に利害関係者からの受領は行えないよう,ガイドラインの改正を行っておりまして,その運用について,私自身も含めまして県庁内で徹底をしていきたいという風に考えております。 知事: それから事項5つ目ですね,いわゆる政治資金パーティーについてです。このパーティー券の販売などに関しまして,文書では,補助金カットをほのめかせてパー券を大量購入させた,圧力をかけた,利益与などとされておりましたが,いずれも事実とは認められませんでした。事実と認められなかったという風に判断されたことは,実名を上げられた職員や団体の名誉が回復され良かったという風に受け止めております。ただし今後仮に同様の場面が生じることがあるにしても,公私の区別を明確にし,県民から無用の疑念を抱かれることないように注意をしてまいりたいという風に考えております。 知事: それから事項の6つ目,パレードについてです。文書では,協賛金と補助金の間にキックバック見返りの関係や不正行為があったという風にされておりましたが,いずれも事実とは認められませんでした。事実は認められなかったという風に判断されたことは,実名を挙げられた職員や団体の名誉が回復され良かったという風に受け止めています。 なお,パレード担当職員の業務について,心身共に負担が極めて大きかったという指摘は,真摯に受け止めなければならないという風に考えております。 改めてお亡くなりになられた元課長に対しまして,哀悼の誠を捧げるとともに,ご遺族に対して慎んでお悔みを申し上げます。 今後,大規模な行事や臨時イベントなどの方針の検討,そして労務管理においては,全庁を上げて柔軟な組織体制を検討するなど,今後の改善につげてまりたいという風に考えております。 知事: それから,事項の7つ目のパワーハラスメントについてでございます。 私自身が,知事就任後,県政改革や,より良い県政運営を追求していきたいという高い要求水準を有していました。そのため,職員に対して,厳しい言葉などで必要と考える,注意や指導などを行ってきたということです。しかし今回,第三者委員会としてのパワハラに該当するという指摘については,私自身も真摯に受け止めたいという風に考えております。 不快な思いそして負担に思われた職員に対しましては,改めて,お詫びと謝罪を申し上げたいと思います。 報告書でも指摘されている通り,叱責する前にまずは事情を聞くということ,寛大な態度で職員の行動を受け止めるということ,そして感情的にならないこと,聞く耳を持つということ,職員の注意や努力をしっかり受け止めるということ,知事の言動には重みがあるということ,さらに具体的な改善点や反省点を,自主的に,職員から打ち出せるように指導するということですね。 そして,コミュニケーションを密にすることなど,こういったご指摘は,本当にあの真摯に受け止めていき,そして改善の対応したいという風に考えております。 知事: 今後は,百条委員会でも提言をいだきました,アンガーマネージメントを含む,ハラスメント研修を定期的に受講するとともに,ハラスメントのない風通しのよい職場作り,再発防止に向けまして取り組んでいきたいという風に考えております。 どんな立派な政策でありましても,これは私1人で実行できるものではないということです。県庁職員の皆様,これはあの,本庁も出先機関もそうですけども,全ての職員の皆さんが献身的に日々業務に職務に励んでいただいてるということで,初めて実を結んでいくというものです。そして,組織の業務の効率化を最大化させるためには,職員1人1人がやりがいを持って仕事をしていただき,職員が本来持っている力を発揮できる,そんな職務環境を整えていくということをしっかりやっていきたいという風に思います。 改めまして,不快な気持ちや負担に思われた職員に対しては,改めてお詫びそして謝罪を申し上げたいと思います。しっかりと反省をし,感謝の気持ちと謙虚な姿勢を胸に刻んで,これからも態度を改めていきたいという風に考えています。 知事: 次に,公益通報保護法についてです。公益通報における主要論点については,第三者委員会の調査や視点からの指摘は尊重させていただきたいという風に思っております。 一方で各論点については,司法専門家などによっても,様々な考え方や意見があるというものです。例えば,通報対象事実の要件充足の要件については,報告書では,通報時点で中傷性を認める考え方があるという風にする一方で,判断は文書内容自体から行うという考え方も指摘されております。 また,通報対象事実とそうでない部分が混在する場合についても,様々な意見があります。 また,不正目的である,他人に損害を与える目的について,報告書でも知事の失脚や信用質疑を望む感情や,作成配布することで,斎藤知事の信用が低下する効果を望む感情も伺えるという風な言及もされております。また,配布先が10ヶ所に限定をされ,中略になりますけども,直にこの文書内容を広して県政を混乱に落とし入れようとする不当な意図も看取することができないという指摘もあります。これも,受け止めはさせていただきたいという風に思います。 知事: 一方で3月20日に私本人が民間人から入手した時点において,10 箇所以上にすでに広がっていたということがあります。そして今の時代は,やはり SNSによって誰もが簡単に広く流布できるという今の社会情勢を踏まえますと,今回の文書が広く流布し県政の混乱や個人・法人・団体の信用が失墜する可能性が高いという風に判断することにも,一定の合理性はあるという風に考えています。 体制整備義務につきましても,法定指針の対象について三号通報も含まれるという考え方がある一方で,これは内部通報に限定されるという考え方もあります。今回の懲戒処分に係る公益通報保護法の違法性の判定については,百条委員会に参考人として出席した専門家が指摘している通り,最終的には三審性の司法の場で判断されるべきものとも指摘をされております。 知事: 真実相当性については多数の項目が,真実相当性がないという風に認定をされてます。通報の通報対象の事実となる2 項目,コーヒーといわゆるパレードといわゆるコーヒーメーカーについてでございますが,パレードについては第三者委員会の指摘では時期の近接性や副知事の兼務による外形的な余地を指摘されたということは,受け止めをさせていただきます。 一方で,県庁のような大きな組織において,副知事など幹部がいわゆる利益相反しうる複数の業務の担当やあ事業実施時期が近接するということは,通常よくあるという通常あり得るものであり,その際にも公務員としては当然法令に抵触することがないように,職務遂行することは当然であることを踏まえれば,外形的に疑わしい事実があるとする認定には疑問があるというものです。 そしてコーヒーメーカーについては,第三者委員会の報告書では,私がコーヒーが好きだと 言ったことがある。私がH社を訪問した後,実際にこのメーカーが県庁に発送されたこと,変換までに時間がかかったことなど根拠に,真実相当性が認められるという風にされております。 一方で報告書で指摘されてるB氏の発言自体は報告書には記載がなく,またその後の陳述書にも記載が認められないということからしますと,文書の作成配布時に,元県民局長や周辺周囲の職員がその発言を認識していたかどうかには疑問があるというところになり,また私がH社を訪れた当日及び実際に送られてくる前にも,受領しないようにっていう風に指示していたことは事実として認定されてます通り,私に収賄の意図などはなかったということは明白だとも考えております。コーヒーメーカーが県庁に送られ,箱を開けない状態で保管されてたという私の感知しない事実を持って,私が収賄罪を犯したことが信じるに足りる相当性があったという結論にも,疑問があるというものです。 また,単なる儀礼的な贈答品が賄賂に当たらず,知事に自社製品を話題にしてもらうことを一般的に期待した贈答品も賄賂には当たらないというご意見もございます。私としてはこれまで述べた通り,文書の内容自体及び元県民局長の事情聴取でも真実相当性が認められるとする認識や,認識する供述や証言は把握してないという状況です。 知事: 真実相当性が認められなかった他の項目について,個人名や企業団体名まで挙げて,事実でないことを多々述べていくということから,誹謗中傷性の高い文書であるという認識に変わりはございません。懲戒処分の取り扱いについては4つの非行為のうち3つについては報告書において,適法を有効とされております。 また残りの1つについては,委員会の報告書の違法性の指摘は真摯に受け止めさせていただきますが,公益通法の各種論点についてはすでに述べた通り,司法の専門家でも意見が分かれております。いずれにしても個々の論点の是非については私自身は当事者であるということと,第三者委員会が私の主張や説明についてさらに反論する場がないということを踏まえれば,これ以上言及することは差し替える方が良いとも考えております。 知事: 今回の初動の対応は,確かに後から見れば様々な課題は指摘されてるという風にしても,当時の判断としてはやむを得ない適切な対応だったという風に考えています。もちろん委員会の指摘は尊重させていただきたいという風に思いますが,一方で懲戒処分という人事上最も重い行政行為について,県としては弁護士の助言ももらいながら,手続き内容ともに,適切に進めきたというもので,県としては適切だったという風に考えております。 ただ,第三者委員会が指摘する公益通報保護の,体制整備の必要については真摯に受け止めなければならないという風に考えています。すでに一号通報の外部窓口の設置を実施してるというとこでございますが,今後,外部通報いわゆる三号通報の体制整備,特に知事など幹部職員が対象となる場合も含めまして,外部通報の対応については,どのようにすれば,これは実際に現実的に可能なのかどうかということなど,今後の法改正の内容を踏まえて,国,企業そして自治体などの対応を参考にしながら,これはしっかりと対応していきたいという風に考えています。 そして,第三者委員会になりますけども,第三者委員会からの報告書では本当にあの具体的な,より具体的なご指摘をいただいたということ,改めて感謝を申し上げたいと思います。百条委員会の報告書も含めて,私自身真摯に受け止めたいという風に考えております。その上で,反省すべきところは反省し,改めるべきところは改めるその上で,県政をしっかりと前に進めていくということが大事だという風に考えています。 知事: 令和3年8月に,知事に就任してから,兵庫県を良くしたいという思いで,懸命にこれまで取り組んでまいりました。思うような成果が得られた部分もあればそうとは言えない部分もありました。よりスピード感を持って前に進んでいきたいという,言わば,また自身もまだ焦りがあったという気持ちも否定はできないという風に思います。 職員の皆様に強い物言をしたということそして,結果としてやはり不快な思いをさせたということ負担を感じさせてしまったということは,自省をしております。この点については,粉骨砕身して,県民の皆さんにのために働いていただいてる職員の皆様に,本当に申し訳ないという風に思っております。 知事: 私の責任を問う声も聞こえております。しかし,反省すべきところは反省し改めるべきところは改めた上,今回の一連の件を契機により風通しの良い職場環境を構築することが県民の皆さんに対する私の責任の取り方であるという風に考えております。県政運営の基盤となる令和7年度当初予算案なども,先日議会のご理解を得て全て可決いただきました。この場をお借りして,熱心にご審議いたいた議員の皆様に心より感謝を申し上げます。 様々な立場からの貴重なご意見やご提言は,県政をより良い方向へ導く羅針盤となっておるので,本当に感謝をしておりますし,受け止めていきたいという風に考えております。そして改めて,お亡くなりなられた元県民局長,そして竹内元県議に対しまして,哀悼の誠を捧げるとともに,ご遺族に対しても慎んでお悔やみを申し上げます。お2人のこれまでの県政へのご尽力に改めて感謝を申し上げたいと思います。 知事: 最後になりますが,県民の皆様そして議会の皆様のご理解とご協力により,兵庫県政は停滞することなく着実に前進をしているということを,県民の皆さんにおかれましてはどうかご安心いただきたいという風に思っております。これからも議会と建設的な対話を大切にしながら,兵庫県の発展と県民の皆さんの幸せのために,全力で邁進していきたいというに考えておりますので,皆様のご理解をよろしくお願いします。 以上です。 司会: はい,それではご質問をお願いいします。時間は四時半頃を目処とさせていただきます。 産経新聞: サンケイ新聞の喜田です,あの公益通報者保護法の観点のお話をお伺いしたいですけれども,あの報告書を真摯に受け止めるとした一方でですね,違法性の部分については否定されたのかなと思うんですけれども,改めてこの公報通報者保護法の観点については,この報告書については否定されるということでよろしいでしょうか。 知事: 否定するというよりも,報告書で指摘されたことというものは,真摯に受け止めなければならないという風には思ってます。ただ一方で,先ほど述べました通り,公益通報者保護法の各主要論点については,様々な論点,考え方があるというものです。そういったことを踏まえると,我々としては対応については適切にやってきたという風に先ほど申し上げたという通りです。 ただ,ここで書かれてる,今回の対応について,なんて言うんですか,これから法改正など踏まえて,外部通報の対応の仕方というものは,しっかりこれは対応を検討していくとこれはそれも含めて,第三者委員会のご指摘でございますので,そこは真摯に受け止めて,どういう対応ができるか,これはなかなか実際にどういう対応ができるかっていうのは,本当に議論が必要だと思いますけども,そういったところはこれからしっかり検討していきたいという風に考えています。 産経新聞: 細かい話なんですけれども報告書では,この文書について3号通報に該当するということであったり,通報者を探索した行為は違法だ,また文章作成配布した処分の理由の1つとしたことについても違法だという風に認定されてますけど,これについても知事,県の 見解としては違う認識だということですか。 知事: そうですね,まさに報告書のご指摘はしっかり受け止めなければならないという風に思っていますが,この違法性の認定については,やはり非常に専門家でも意見が分かれてるというところでして,我々としてはこれまで会見や議会でも申し上げた通り,今回の対応については適切だったという風に認識はしてますね,はい。 産経新聞: となると,県民局長の懲戒処分の1つの,作成配布行為を処分理由の1つとした部分についての,処分の見直し等はされないということですか。 知事: そうですね,先ほど申し上げた通り,処分の取り扱いについては4つの非行為のうち,3つについては適法有効とされてます。今おっしゃっていただいた1つ目の点についても,これは違法性の指摘というものは真摯に受け止めると,違法だという指摘については受け止めますけども,先ほど来申し上げている理由でですね,ここについてはいろんな論点が考え方分かれてるというところですので,我々としてはこれまで述べさせていただいた通り対応については適切だったという風に考えています。 産経新聞: 昨年の3月27日の知事の記者会見における発言,嘘八百,公務員資格という言葉について,これもパワハラに該当する行為だという風に報告書では書かれております。あの委員長も直後に撤回されても良かったのではないかという風に会見でもおっしゃってたんですけれども,この発言についての撤回などについては,お考えありますでしょうか。 知事: そうですね,委員長のご指摘は本当に真摯に,そして報告書の指摘も本当に真摯に受け止めたいと思います。元県民局長に対して不快な思いそして負担を感じさしたということは大変申し訳ないという風に思ってます。あの表現についてはやはりそういう意味でも強かったということは,これまでからも反省をやっぱりしなきゃいけないという風に思っています。 産経新聞: 今も誹謗中傷性の高い文書だという認識だということなんですけれども,これは6つの事項については,今回認定はされなかったというところで,その認識には変わりがないのか,なぜこの認識が変わらないのかについては,どのようにお考えですか。 知事: そうですね,先ほど述べさせていただいた通り,真実相当性が認められなかったものというものが,いわゆるこう大半に渡るということと,真実相当性が認められるという風にされたところも,先ほど申し上げた通り,いくつかの,第三者委員会の指摘というものは真摯に受け止めるということは大事だと思いますけども,それぞれの論点について,先ほど申し上げたパレードであったりとかコーヒーメーカーとか,そこについては,私としては少しちょっと考え方が違うものがあるということを申し上げましたので,その辺踏まえまして,やっぱり誹謗中傷性の高い文章であるという認識は変わりはありません。 産経新聞: であとなんですけど,3月19日の第三者委員会の会見で,調査員の1人が知事自身が設置を決めて発足した。当然その結果が不利だから聞かないというのはありえない。結果は当然受け止めていただけると思う。という風に発言されました。ただ公益通報の観点から見ると,この報告書の内容を受け止めてるようには,その説明を聞いては感じられなかったんですけれども,この発言を受けてどういう風にお考えでしょうか。 知事: あのそれはもう,しっかり受け止めるということが大事だと思います。認定されなかったところについても,外格団体の人事であったりとか,制度を改善していかなきゃいけないというところもしっかり受け止めてやっていきますし,ハラスメントの認定,これは第三者委員会としてのハラスメント認定をされましたけど,そこは反省をしていかなきゃいけないという風に思っています。 公益通報についは,違法の指摘というものは,4つのうち1つの処分が違法だ という指摘については,真摯に受け止めたいという風に思ってます 産経新聞: 司法の場で認定されるものが,公益通報の話で司法の場でということがありましたし,専門家によって様々な意見があるという風にもお話されたんですけれども,となると知事としては,今後その公益通報の違法性については,何か訴訟が起こされない限りは,そういった断定的な違法性があったのかなかったのかについてのご判断っていうのはされないということなんでしょうか。 知事: そうですね,先ほど申し上げた通り,公益通報者保護法の違法性の問題については,百条委員会に招致された専門家も,これは司法の場での判断だというご認識も,実際指摘はされておりますので,百条委員会,第三者委員会の指摘っていうものは,真摯に受け止める必要はあるとは思いますけども。そういったまさに司法の場という指摘もあるということも認識してますし,そこがやっぱり1番大事なポイントではあるという風に思ってます。 産経新聞: ただこの第三者委員会は,元裁判官3人の方があの委員として入られておりますし,また調査員も弁護士の方々であります。かなり司法の場,裁判とは違えども,その法的な立場でかなり見られてると思うんですけれども,それでも受け入れないというか,その違法性については否定されるということでよろしかったですか。 知事: あの否定するというよりも,あのしっかりそのもちろん藤本委員長を含めまして,あの弁護士や裁判官としてのご見識がすごく深い皆様ですから,そこのやっぱり見解や認識というのはしっかり受け止めなければいけないという風に思ってます。 産経新聞: あと,パワハラについても16項目中10項目が認定されました。第三者委員会としては公益通報者保護法違反っていう部分も認定をされておりますけれども,知事のそのご進退に関わる問題ではないという風にご認識でしょうか。 知事: 第三者委員会としてのパワーハラスメントに指摘されたということは,重く受け止めなければならないという風に考えてます。先ほど申し上げた通り,やはり職員の皆さんに不快な思いや負担を感じさせてしまったということは,より良い県政をしっかりやっていくっていう思いが強かった面もあったとはいえ,やはりそこは良くなかったという風に考えてますので,そこは改めてお詫びを申し上げたいと思います。 ハラスメント研修であったりとか,いろんなことをしっかり改善していって,かつ県政を前に進めていくということが,私の果たすべき責務だと思いますので,令和7年度予算も成立して,今日も議会が終わりましたんで,来年度についてもしっかり仕事をしていきたいという風に考えています。 産経新聞: ありがとうございます。 日経新聞: 日経新聞の島崎と申します。お願いします。パワハラ行為について真摯に受け止めるというご発言ありました。改めてご認識を伺いますけれども,パワハラはあったんでしょうかなかったんでしょうか。 知事: 今回,第三者委員会としてのパワーハラスメントに認定されたということは,真摯に受け止めなきゃいけないという風に思います。その上で,さっきもまさに申し上げましたけど,やっぱより良い仕事をしていきたいっていう要求水準が,私自身も,コロナもありましたし,3年間のうちなかなか最初の任ができなかった。そしてコロナ対応もなかなかすごく大変な状況で,職員の皆さんに対して厳しい言葉で注意やいわゆる叱責をしてたということが指摘されたということは,重く受け止めなければならないと思ってますが,あの職員の皆さんには改めてお詫びを申し上げたいと思います。 日経新聞: パワハラについてある程度お認めになるそういうことですか。 知事: そうですね。第三者委員会としてのパワーハラスメントのいわゆる指摘,認定については真摯に受け止めていくということが大事だと思います。 日経新聞: 先ほどの質問と少しかぶってしまうとこもあるんですけれど,斎藤知事はご自身の判断で第三者員会を設置されたわけであって,その結果については全面的に受け入れてしかるべきものなのかなと思うんですけれども,その点はいかがでしょう。 知事: そうですね。今回議会からの要請を踏まえて,私としても設置を判断して,準備会については,私たちの手を離れたところであの県議会の皆さんにも入っていただきながら,審議項目や委員についての選定も進んだというものです。まあのそういった意味で県が設置をしていくという方向になった第三者委員会ですので,その報告書なり提言というものはしっかり受け止めていくということが大事だと思っています。 日経新聞: あと最後一点なんですけれども,この一連の報告書を受けて,ご自身への処分など検討されてるものがあれば教えてください。 知事: そうですね,今日県議会も最終日でございました。改めて県議会の皆さんには来年の予算の成立について改めて感謝を申し上げたいという風に思ってます。 自分自身も身を処することが大事だということですので,やっぱりエリを正して仕事をしっかりしていくということが大事だと思いますので,そういった意味でも,すでにもう2期目スタートしてから,十分職員さんとの接し方については含めて,十分指摘されたことをやっていく面はもうすでにやらせていただいてますけども,やっぱりここはしっかり反省すべきところは反省して,改めるべきところは改めていきながら,あの仕事を前に進めていくという態度を示めさせていただくことが,自分の身の処し方,責任の取り方だという風に思ってます。 日経新聞: なので,処分は検討されてないっていうことでよろしいですか。 知事: やはり仕事をしっかりやりながら,前に進めて,その中でエリを正して見直していきたいという風に考えてます。 司会: その他ございますでしょうか 毎日新聞: 毎日新聞の中沖です。はいよろしくお願います。お2人の質問と関連するんですけれども,知事,議会の中でですね,職員の方と共に頂戴したご意見を実行し,パワーハラスメントについても,公益通報保護についても言及されました。 聞き呼ぶところによると,今日のあの知事の県会の中で,一定程度,元県民局長に対する処分を撤回するようにという進言が当局からあったという風に聞いていますけれども,それを拒否された,今日の会見では処分撤回に言及しなかったっていうところは,最大の理由は何なんでしょうか 知事: 先ほど申し上げさせていただいたということですね。公益通報者保護法の趣旨とかっていうのは本当に大事なことで,これから,議会でも申し上げましたが,法改正など踏まえて,しっかりどういう体制が整備していけるのかというところをやっていくということは大事だという風に考えてます。 今回の懲戒処分の取り扱いについては,先ほど申し上げた通り,4つのうち3つについては適法有効だとされたということと,最後の1点については,違法性の指摘は真摯に受け止めますけども,先ほど申し上げた通り,いろんな意見が分れてる中で,我々としては私としては,これまでの対応については適切な対応だったという風に,理由についてはこれまで会見で述べさせていただいた通りです。 毎日新聞: 我々と私と使い分けをされることが多いと思うんですけれども,今の見解は知事個人としての見解ということですか。 知事: 議論した結果,知事としての判断だという風に認識してます。 毎日新聞: 分かりました。何度も触れていただいてますけれども,真摯に受け止める,反省すべきを反省する,改めるべきを改める,何度か言及があったんですけれども,具体的に何を反省をされ何を改めるのでしょうか。 知事: そうですね。ハラスメントの件については先ほど申し上げた通り,不快や負担に思われた職員には本当に申し訳ないという風に思ってます。 報告書でも指摘されてる通り,やはり叱責をする前に相手の事情を聞くということとか,寛大な態度で望むということ,それから聞く耳を持つこと,など本当にごもっともなことだと思いますし,こういったところが私に欠けていたとすれば,これは本当に直に改めてるつもりではありますけど,よりこう深く絶対こういったことは,こう注意しながらやっていうことをしっかり肝に命じて,仕事に取り組んでいきたいということなどです。 毎日新聞: 職員の方からも,50日間の不在以降ですね,再選されてからは,知事のコミュニケーションに対する態度,あと部局に入られる皆さんの皆さんへの対応というが,すごく以前より変わったというご評価を声を聞きます。そういう意味で,知事が反省すべき,改めるべきっていうところはあの実行に移されているかと思うんですけれども,やはりそれを県政を前に進める上で,より必要な措置として,この百条委員会の報告書でも,第三者委員会の報告書でも触れられているように,知事自身が身を処すっていうところが最大のポイントかと思います。それについては今聞いたお考えというの変わらないんでしょうか。 知事: そうですね。身を処するという態度は,本当に大事だと思いますので,そこはあの先ほど日経新聞さんの質問にも答えた通り,しっかり衿を正して,先ほど申し上げた職員と接する態度も含めて,しっかり改めていくということが,私自身の身の処し方だという風に考えてますね。 毎日新聞: つまり懲戒処分であるとか減給であるとか,知事自身が,不信任を受けて再選されたわけで,その111万票は本当に重いと思いますけれども,改めてその懲戒ですとか減俸処分にするっていうことは一切考えていらっしゃらないということでしょうか。 知事: 先ほど申し上げた通り,衿を正して,しっかり仕事をしていくということが,111万票で大きく期待していただいた県民の皆様,そして私以外にも入れた方もたくさんおられますので,その方々に,県政への信頼を回復するために,しっかりやっていくためにも,衿を正して,これからしっかり仕事をしていくということが,大事だという風に考えてます。 毎日新聞: あの議会の中では,SNSによる誹謗中傷についても,一歩踏み込んだ発言がありました。言葉の暴力は時として人の命を奪うこともあるということです。それについてはSNS条例で実行に移されようとしていらっしゃるやに思いますけれども,一方で,知事も言及された元県民局長に対する誹謗中傷,何より竹内秀明県議に対する誹謗中傷というのが,今も続いています。この情報の発信元っていうのが,元総務部長であったり,県議のお2人の方であったりするということも,百条委員会の調査で,今回の第三者委員会の調査でも認められています。それに対してなぜあの刑事告発をすぐにされないのか,第三者委員会とは別の第三者委員会ですね,調査を今も待っていらっしゃるんでしょうか。 知事: そうですね。これまでの会見で申し上げさせていただいた通り,残り2つの第三者委員会で今調査をしてるというところですので,その調査結果を踏まえて県として対応を検討していくということになると思います。 毎日新聞: それはいつ頃にお考えなんでしょうか。 知事: 調査自体は,今年度の事業になりますので,おそらく今年度中に間に合うように調査自体は終えるべき作業をされてるという風には思いますね。その上で,懲戒処分に該当するかどうかの検討というものは。その後,人事課なり改めての検討になると思いますので,そこを踏まえながらこれから対応をしていくということになると思います。 毎日新聞: 今日はあの26日なんですけれども,年度内ということは,あと4日のうちに,今知事のおっしゃったことを実行に移されるということでしょうか。 知事: そこは第三者委員会の事業が,ご案内の通り今年度の予算でやってますので,それはやっぱ今年中に報告書を出すっていうことが原則ですから,そこはしっかり見張っていただいてると思いますので,それを踏まえて,今度は人事課などの方が,懲戒処分に該当するかっていうことを,対応を検討していくということになると思います。 毎日新聞: すいません,後一問,渡瀬さんと竹内さんに対して,知事は謝罪に行かれる,お詫びを申し上げられる,実際にご自宅まで行かれる予定はありますでしょうか。 知事: すでに,お相手の家族がおありになる状況ですので,機会があれば直接弔問させていただくということも考えていきたいという風に思いますが,今はできてないという状況ではあります。改めてお悔みの意を表させていただきたいと思います。 毎日新聞: ありがとうございました。 司会: 他にございますでしょうか。 読売新聞: 読売新聞の増田です。お願いします。まずパワハラ10件認定された件について伺います。これは,ちょっとシンプルにお願いしたいんですけども,今回のこの10件について,パワハラだったとお認めになるのかお認めにならないのかどちらでしょうか。 知事: あの先ほど申し上げた通り,今回第三者委員会としてのパワハラに該当するということを指摘受けましたので,その第三者委員会としてのパワハラの認定については認めていきたいというに思います。 読売新聞: ということは,これまであのパワハについては,知事は,業務上の指導というご主張されてましたけど,それは撤回されるという理解でよろしいでしょうか。 知事: 私としては,業務上の指導だという認識はありますけど,今回第三者委員会としてのパワハラスメントというものに認定されたっていうことありますので,これは第三者委員会の藤本委員長が説明された第三者委員会としての基準の中で,やはりここは知事としては良くないということを認められましたんで,ここは真摯に受け止めていかなきゃいけないと思います。 読売新聞: これパワハラで被害を受けたとされる職員さんに,例えば直接謝罪なりですね,対話をされるような機会ってのは今後お考えでしょうか。 知事: あのえっとお詫びをしてます。で必要があればお詫びをしたいと思います。 読売新聞: すでに直接お話もされたということですね,分かりました。 これ十件ともいずれもってことですか。 知事: その個別の案件全てというわけではないと思いますけど,できるだけ例えば東播磨県民局におけることとかについてはもう既にお詫びをします。 読売新聞: 分かりました。あと県の対応について伺います。今回のご主張を聞きますと,違法性については認めないという,そういう理解でよろしいでしょうか。 知事: 第三者委員会の指摘については真摯に受け止めますけども,県としては今回の対応については適切だったという風な認識に変わりはないということです。 読売新聞: つまり違法性は認めないという理解でよろしいですね。 知事: まあの適切だったという風には考えてます。 読売新聞: ということは,違法性は認めないので当然この謝罪とかも,この県の対応については謝罪はないという,そういう理解でよろしいでしょうか。 知事: なんて言うんですかね,今回の対応については,後から考えればいろんなご指摘があるっていうことも事実ですし,そういった意味で,公益通報者保護法の趣旨に沿って,より良い対応をやっぱり検討していかなきゃいけないという指摘はしっかり受け止めたいという風に思いますね。 読売新聞: えっと,振り返ってみて今この件の対応についてですけども,例えば反省すべき点とか,後悔すべき点とか,例えば当初からもっと公益通報の認識を深めておいて,県としても体制をもっとしっかり整備しておいて,当初から公益通報としての,公益通報の可能性があるという対応もできたんじゃないかなと思うんですけど。例えば,そういった点について,違法かどうか一旦置いといたとしても,後悔すべき点,反省すべき点特にありませんか。 知事: そうですね,あの当時の対応としては先ほど申し上げた通り,どんな方が作ったかっていうことを探すとか,そういったことはあの答弁でも申し上げ通り,やむ得ない対応だったということで,適切だったという判断はしてますけども, やはり,いろんな公益通報の特に三号通報における該当性があるとすれば,そこにやっぱ課題があるということは指摘されてますので,この辺りはやはりこれからあの法改正ですよね,そこを踏まえて実際にこの,企業さんとか我々自治体が,今回の認定とはかなりやっぱ重いものがあると思うんですよね。 実際に三号通報というものがいわゆる文書として,皆さんの報道機関とかにもやっぱり振ることが多いと思うんですけど,我々もどういう風にその三号通報っていうものを対応していくかっていうところは,非常にこう我々としてもなかなか答えがなくて,おそらく全国の自治体でもなかなかこの三号通報への対応っていうをどういう風に体制としてきちっと作ってるっていうところがまあるとすれば,むしろそこはすごく教えて欲しいていうのもありますし,そこがきちっとこう整理されていく中で,こういう対応をやっぱすべきだということが,三号通報についての体制整備のやっぱりあるべき姿っていうものが,これはあの法令上の問題とよりも,実務上どうしたらいいのかっていうのが,我々もなかなかこれから答えが難しい。 これはあのもし報道機関さんに,三号通報の対応の仕方ってもし決まってるんであれば,教えてほしいという思いもあるんですけども,その中でやはりあの対応としてや,ここがやっぱりこう課題だていうことについては,しっかり反省して,改めていくっていうことが大事だと思いますんで,そこは例えば読売新聞さんでも三号通報の対応についてどういう風にしてるかっていうのをまた含めてですね,ご教授いただければ。 大変なかなかこれはですね,我々もどうやってこれを体制を整備していくのかっていうのは,おそらくま我々県内の自治体も企業も,ちょっと長くなりますけども,今回の第三者委員会の報告書っていうものはすごくやっぱり皆さん注目されてますので,特に県のだけじゃなくて市町村とかあとは企業においても中小企業も含めて三号通報について,どういう対応をしていけばいいのかっていうのを,やはり弁護士事務所にもかなり問い合わせが殺到してるということになると思いますので,そのやり方は是非しっかり国などが示していただきながら,我々も勉強しながらですね,やっていきたい。その上で反省すべきとこは反省していくということが本当に大事だと思いますね,はい。 読売新聞: あと2点だけすいません。ちょっと率直にいって今回の県の対応の違法性についての指摘に対して,率直にいってこれはもうゼロ回答じゃないかなと思うんですけど。一方で,議会からはですね,知事にその正面から受け止めるようにという要請もあったかと思います。 今回のこの県の対応についての知事のご回答が,正面から受け止めたものとお考えでしょうか。 知事: 私としては,やはり第三者委員会は,この間のご尽力いただいた,本当に敬意を表さしていただきたいですし,その報告書の内容っていうのは,やっぱりしっかり受け止めていくということが大事だと思ってますね。 読売新聞: あと1点だけ。第三者委員会,これは元々公平性とか客観性を担保するために,知事自身のご決断で設置されたものだと理解しておりますが,結果として,その結果の違法性という重大な指摘を受け止めないということになれば,これそれそういうことになってしまえば,結局どう公平性と客観性を担保するというお考えなんでしょうか。 知事: 公平性,客観性,中立性っていうのは,第三者委員会の設置の本当に肝のところで,そこはもちろん第三委員会自身も報告書の中でしっかり認めてますし,もちろんそのつもりでやってらっしゃると思いますので,もちろんそっから出てきた報告書っていうものは大変重く受け止めるっていうことが大事だと思います。 読売新聞: あの,お尋ねした,受け止めると言いながら違法性という指摘に,違法性を認めないということであれば,元々原則的にはその第三者委員会は,あの指摘に対しては原則的に受け止めてもらえるという前提で調査してるはずなんですけども,だからこそ客観性と公平性中立性が担保されるという思うんですけどもね。そうではないとするんであれば,どういう理屈で,これがこの客観性,公平性が担保されるとお考えでしょうか。 知事: あの客観性公平性はもちろん担保されてると思いますけども,出てきた内容についてやっぱり真摯に受け止めていくということを私はもちろん思ってます 読売新聞: つまり受け止めても認めなければ形骸化するじゃないですか。調査結果をこう示されても,結局,それはそれで私の意見とは違うと,でも結局,第三者委員会の反論の場もないわけで,結局形骸化して意味がないものになってしまってると思うんですけど,その点はどうですか。 知事: あの違法性の認定のとこについては,第三者委員会の見解は重く受け止めます。 ただ一方で,我々が私は先ほど申し上げた通り,これについてはいろんな論点や意見があると。これはやはり1つの意見があれば別の意見もあるってことも大事ですので,そこはやはり我々の意見と,もちろん委員長含めた報告書の見解はしっかり受け止めつつもですね,やっぱりここのところについては,考え方が少し異なってきてるというところは,私が先ほど申し上げたところです。だからといってそれを全く受け止めないっていう趣旨ではないので,もちろんこれからの体制整備とかっていうのが,先ほど申し上げた課題を現実的にどうできるのかっていうところは,むしろ大変重い課題だと思いますけど,そこを踏まえながらあの受け止めて検討していきたいという思いに全く変わりありません 読売新聞: ありがとうございます。 司会: 他にございますか。 神戸新聞: 神戸新聞の前川です。よろしくお願いします。 今回ですね,知事,職員さんに向けて謝罪されてらっしゃるかと思うんですけども,これはそのパワハラについての謝罪ということでいいんですか。 知事: そうですね,あの今回第三者委員会としてのパワーハラスメントが,指摘認定されたということはま大変重く受け止めなければいけないです。職員の皆さんに不快や負担をかけたっていうことについて本当に申し訳ないという風に謝罪してます。 神戸新聞: ですので,十件ともお認めになられてるということですよね,先ほどの話だと。 知事: 私としては,業務上大切なことをやって欲しいって思いでやってきた面はありますけども,第三者委員会としてのパワハラスメントですね,委員長も風通しの良い職場を作っていくっていうことが大事で,それを害するようなことをすれば,県民の皆さんにとって,不利益が被るっていう視点からの認定だと思います。 それはそういった基準っていうもの,やっぱ重く受け止めなきゃいけないと思うので,私自身もやっぱりそこは反省しなきゃいけないとかしっかり反省していきたいと思います。 神戸新聞: 第三者はですね昨年のその3月27日の県民局長に対する会見の言葉もパワハラだと認定してるんですけども,その先ほどお詫びされた謝罪の中に県民局長も入ってらっしゃるんでしょうか。 知事: あの,強い言葉で3月の27日に発言してしまったことについては,申し訳ないという風に思っています。 神戸新聞: 県職員さんであればですね,パワハラ認定されればですね,当然処分を受けるんですけども,今回知事は自ら立ち上げられた第三者委員会で,パワハラが認定されているにも関わらず,その処分ということに関しては,自ら処するというご考えはないでしょうか。 知事: そこはいろんなご指摘があると思います。私自身は,先ほど申し上げた通り,やっぱ自らの襟を正してしっかり仕事をしていくと,そして研修などもしっかり受けながら,こういうことがないように,衿を正して努力をし,県政を進めていくことが,自分なりの身の処し方だという風に考えてます。 神戸新聞: それだとその研修さえ受ければ,そのパハラが認定されても処分が受けなくていいということになるかと思うんですけども,県職員さんにも準じるような形になるかと思いますけど。 知事: そこは,いろんなご指摘は真摯に受け止めたいという風に思います。 神戸新聞: 公益通報についてなんですけども,様々なそのご意見があるというところで,専門家でも評価が分かれてるということおっしゃってましたけども,今回の第三者委員会の調査員さんたちも専門家集団ではあるかと思うんですけども,知事のいうその様々な違う意見を持ってらっしゃる専門家っていうのはどの人のこと,何の根拠をそのもとに。 知事: 百条委員会でもですね,複数の弁護士さんもご意見を提出されたと思いますし,それ以外にも公益通報者保護法の内容の解釈については意見が分かれてるとこだっていう風に思ってます。 神戸新聞: 意見が分かれてるっていうのは,百条員会の書面で提出された専門家のことを指してらっしゃるんですか。 知事: それもそうですけど,他にもおそらく多数の方が,これは私の弁護士もそうですけども,今回の第三者委員会の見解とは異なることも思ってますね。 神戸新聞: 知事の正当性の根拠としては,その百条委員会の書面で提出された方と,個人の弁護士さんのご意見ということ。 知事: そこを限定してるわけではなくて,いろんなやっぱり論点意見があると,これは事実だと思いますので,何か誰かに限定してるってわけではなくて,この論点については世の中でも多数のやっぱり意見が分れてるというところをご指摘したかったという趣旨ですね。 神戸新聞: すると,知事は当初ですね,パワハラとか違法性については,百条委員会とか第三者委員会が判断を示すべきもだとおっしゃってたかと思うんですけども,その県民の代表である県議会の意見とかですね,今回の第三者委員会の意見を受け止めると言いつつ,結果的には,その最も重要な部分の違法性っていうのは認めない。これもきわめて異常な事態だと思うんですけども,その第三者委員会も知事の聞く耳を持たないという点を指摘してたかと思うんですけども,ご自身の言動を振り返って,今そこは改善できてるいう思いでしょうか。 知事: 第三者委員会や百条委員会の意見っていうものは,しっかり私も聞き入れて,読みましたし,そういった指摘は先ほど来申し上げてる通り,あのしっかり受け止めていくということがもちろんですね。はい。 司会: 他にございますか,NHKさん。 NHK: NHKの浦と申します。二点だけ伺せてください。あの先ほどから質問が出てる第三者委員会について,重く受け止める,真摯に受け止める,といったような言葉を並べられていますけども,ただ一方で,公益通報について第三者委員会の結論について,様々な意見がある,弁護士も分かれているとようなこと,最終的な司法の判断だっていうところを,前回同様述べられておりますけども,改めて聞くんですけども,こういった意見が分かれていて,ご自身としてはこの報告書に対してですね,違った見解を持たれてるということならば,ご自身でまたその司法の場に持っていかれるとはないんですか。どう着地させるんですか。 知事: まあ,第三者委員会の指摘,百条委員会の指摘をしっかり受け止めて,これから大事なのが,これはも第三者委員会も指摘されますけど,三号通報を含めた公益通報の体制整備をどのようにしていくかというところが大事だという風に思いますので,それをしていくっていうことですね。それがあの受け止めて前に進めていくために大事だと思ってます。 NHK: みずから司法の場に持っていかれることはないということでしょうか。 知事: それはないと思います。 NHK: あの改めてちょっとお伺いたいんですけども,あの3月27日のご発言について,嘘八百,公務員失格のとこなんですけども,それを強い言葉で発言することについては申し訳ないといった言葉をおっしゃってましけども,ただ一方でまあの第三者委員会報告書などでも極めて不適切という強い言葉で書かれておりますけども,改めて伺いますけども,当時の発言について改めての認識,そして謝罪等があればよろしくお願いします。 知事: そうですね。当時の発言については,表現が強かったということは反省してます。あの不快に思われた負担に思われたことについては申し訳ないという風に思ってます。 司会: 申し訳ございませんが,お2人でお願いいたします。朝日新聞さん。 朝日新聞: 朝日新聞です。あの今NHKさんの質問にございました,2024年3月27日の発言については,ごめんなさいこちらちょっと確認なんですが,あの第三者委員会の報告書でパワハラだと指摘されましたけれども,こちらについてはパワハラだとお認めになるんでしょうか。 知事: そうですね。第三者委員会としてのパワーハラスメントの指摘になりますので,ここは真摯に受け止めたいという風に思ってます。 朝日新聞: パワハラ,えっと文書が指摘した10件については認めるとおっしゃって,今のについては認めるとはっきりとはおっしゃらないのはどういう違いがあるんでしょうか。 知事: もう1回すいません。 朝日新聞: あの文書が指摘した10件について,先ほど認めになると発言されたと思うんです。パワハラについて。ただ,あの2024年3月27日の発言について,今はっきりとお認めになるとおっしゃらなかったので,その違いは何なんでしょうかとお尋ねしております。 知事: あの第三者委員会としてのパワハラスメントにの指摘については,真摯に受け止めたいと思いますし。それはもそうそういう風に認定されたということであれば,それは受け止めたいと思います。 朝日新聞: 受け止めて受け入れて,お認めになるということですか。 知事: そうですね。あの表現が強かったっていうことは大変申し訳ないという風に思ってます。一方で,事実でないことを多々含んでるという意味で,先ほど申し上げたことは思いとしてはありますけども,そういう趣旨というものはありますが,あの表現が強かったという点については第三者委員会の指摘というものは,第三者委員会としての認定というものは受け止めたいと思います。 朝日新聞: 分かりました。それから,先ほどと同じパワハラ関連なんですが,パワハラを受け止めてお認めになるということでした。それでちょっと話戻りまして,知事選でですね,知事あのパハラについては,例えば考古博物館のことだと思います。20m歩かされたぐらいで怒鳴っていないというような発言されたしていました。報告書では,はげしく叱責したということでパワハラ認定がされて,知事はお認めになりました。それからまたちょっと違った,おねだりについても,知事はおねだりしていないというようなことはおっしゃっていて,あの報告書でも認定はされなかったものの,品物の要望と受け取りうる発言が複数あったということで,認定されております。こうした街頭での演説を経て,知事は当選されたわけですけれども,知事選での発言を何らか修正されるお考えはございますでしょうか。 知事: 誤解をもし招いたとすれば,そこお詫びを申し上げたいという風に思ってますね。 朝日新聞: えっと修正はされないということでしょうか。 知事: あの1つ1つについて,ここで言うという,既に私の東播磨県民局での叱責の趣旨というものはもう既にお伝えしてますので。 朝日新聞: わかりました。それから先ほどの議会での閉会挨拶に関しまして,先ほどの挨拶の内容よりも今おっしゃっていただいてる内容の方がより詳細にですね,例えばパワハラを認めになるですとか,公益通報者保護法の対応については,違法性は認めないですとかですね,そういったことをここの場でおっしゃってはいただいてるんですけども,先ほど議会でおっしゃらなかったのはどうしてなんでしょうか。 議会でも百条委員会でもですね,そのパワハラに該当する可能性が高かったと言っても過言ではないですとか,公益通報者保護法違反の可能性が高いという指摘もされておる中で,なぜ先ほど議会で発言されなかったんでしょうか。 知事: そこは,そういった指摘は真摯に受け止めたいと思います。閉会時の挨拶ということになりますので,自分としては,考えうる中でしっかり伝えさせていただいた方がいい内容ということで,ああいった内容を発言させていただいたという趣旨ですけども。 朝日新聞: はい,例えば議会に対して改めてそのの見解をご説明されるような場を設けられるようなお考えはございますでしょうか。 知事: ちょっとそこはまた今後の状況次第だとは思いますね,はい。 朝日新聞: あの,最後にごめんなさい。先ほど2024年3月12日の文書配布の文書については,誹謗中傷性の高い文書だという考えに変わりはないということだったんですけれど,それはご自身と考えが違うから,その考えが変わらないということだったんですが,一方でパワハラを指摘した部分について報告書のご指摘を受け入れていらっしゃいます。そのご自身の考えと違うところがあって,そこは受け入れない,ただご自身の考えと会うところは受け入れるっていうことだと,何の目的でというか,第三者委員会の意義はどういうところにあるとお考えなんでしょうか。 知事: いや,私も報告書の指摘はしっかり受け止めてはいますので,その趣旨としては全ての報告書の内容については受け止めさせていただいてるっていうことは,お伝えしときたいと思います。 ちょっとそろそろ次のですね。はいはい。 ちょっとあんまり時間が,はい。 菅野: フリーの菅野です。冒頭発言聞いてると,第三者委員会の目的2つあったと思うんです。県民局長の起案した文章の真実性,真実相当性を検証する部分と,その文書を受けた後,あなたや片山元副知事や井本総務部長がやったことが,合法か違法かを判断するところ。 冒頭発言を聞いていると,ご自身に都合のいい前者の文章の内容の精査については100%認めて,後者を完全に否定されておられるわけです。 ここの切り分けポイントはよくわからないんです。真摯に受け止めるとおっしゃってるんですけども,パワハラがあったと断定され,あなたのやったことは違法行為ですよと言ってることを指摘されて,しかも裁判官経験者から指摘されて,真摯に受け止めるって済むんであれば,昨年(2024年)3月に実施した元県民局長への懲戒処分も,あなたこういうことしちゃだめよって言って,県民局長が真摯に受け止めるって言うといたらよかったんちゃいますの。 あなたが,自分の身を処すと言いながら,他人を罰した刃は,なぜあなたに向かわないんですか。言うてること分かります。ダブスタや言うてるんです。なぜそのダブルスタンダードがあなたの場合はまかり通ると思ってるんですか 知事: まあえっと,今回の第三者委員会の報告書については,真摯に受け止めていきたいと思います。 菅野: もし,県民局長も4つの行為の指摘を真摯に受け止めるって言うとけばそれで良かったんですか。あなた今,兵庫県のガバナンスを崩壊させてるっていう理解あります。 知事: あのもちろん,第三者委員会の報告は真摯に受け止めながら,改善すべきところをしっかり改善していくところで,兵庫県のガバナンスというものをしっかり前に進めていくと,より良くしていくっていうことが私の取り組みべきことだと思います。 菅野: 元裁判官経験者から,あなたのやってることは,違法行為と言われた公職者は,辞職以外に身の処し方ってなんかあるんですか。 知事: そういったご指摘は,あの真摯に受け止めます。 菅野: じゃあ県民局長もご指摘真摯に受け止めると,そのまま退職していたらよかったですね。 知事: はいありがとうございます。 菅野: あともう1つだけ。今般の国会で,あなたの行為を明確に刑事罰で罰するために,公益通報者保護法が改正されるということはご存知だと思います。 知事: はい 菅野: あなたはこの記者会見でずっと様々な意見があると言ってますが,先月の閣議決定からこの方,閣議決定された改正案に対して異論を差しはさむ法曹の専門家はいません。 日本中探しても,あの報告書の内容で,異を唱えているのは,あなたと統一協会の顧問弁護士ぐらいです。もし国会が,貴重な意見を聞きたいということで,あなたに参考人招致したら,それに応じるつもりはありますか。 知事: ちょっと仮定の話なので答えられないです。 菅野: いやあなたしかいないって言ってるんです。そんなケッタイなこと言うてんの。 知事: まそういったご指摘は,真摯に受け止めます。 菅野: はい,じゃあ一生真摯に受け止めておいてください。 知事: はいありがとうございます。ちょっとそろそろ時間がはい。大変申し訳ありません あの次の公務がございましてあの今日はここで失礼いたします。 いずれにしましても,しっかり県政を進めていくと,そして改めるべきところを改めていくということが大事だと思いますので,引き続き頑張っていきたいという風に思います。 司会: はい,以上です,終了させていただきます,ありがとうございました。 菅野: 違法行為て認定されたのに何言うてるんです。